いろんな漆器や器

古い漆器や蒔絵道具など集めています

牡丹図柄の香合 骨董品

お茶道具にもいろいろとありますが、今回のご紹介は香合です。 下の写真は私のコレクションの一部ですが牡丹の図柄に金彩を 施した骨董品としても価値ある美術品だと思います。 香は飛鳥時代に仏教伝来と共に中国から伝わりました。わが国の古い物のほとんどがシルクロード経由、中国、朝鮮を経て到着しています。有り難いことです 香は身の穢れをはらう為に当初は寺院で使われました。その後、高価な香は裕福な貴族階級に浸透しました。古くは合子(ごうす)が入れ物に使われました 室町時代の頃、茶道の発展に伴い香合が出現しました。 香合とは、香を収納する蓋付きの手に収まる小さな容器で、仏具として焼香、抹香、また塗香入れに用います。また茶道具としても使用されます。 合子(ごす、ごうし)ともいいます。 香は薫りが命なので蓋がぴったりと合う器が必然とされました。手に収まるサイズであれば、形・材質を問わず香合として使えます。中に入れる香木が、 貴重なため容器自体が丁寧に作られ、また大切に扱われたことで、古くから美術価値のある香合が多数伝わりました。

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中国製の交趾(こうち)焼や呉須(ごす),青磁等の型物香合や,日本製では志野焼織部陶,乾山などのものが珍重されています